カリフォルニア州の北の沿岸部にあるサンフランシスコ(San Francisco)は、多様な文化やその歴史に触れることのできるユニークな都市として世界中から多くの観光客が訪れる人気都市です。坂道が多いことでも知られていますが、50を超える丘のいくつかの頂上は街を見下ろす絶景の撮影スポットになっています。そして、ここには200を超える公園があり、街全体を美しい緑の景観にしています。さらにサンフランシスコはニューヨークに次ぐアメリカ国内第2位を誇る金融センターであり、ロサンゼルスと並ぶカリフォルニアのビジネス・産業の中心都市でもあります。

サンフランシスコの街の歴史は、1776年に要塞と伝道区が創設されたことから始まります。ちなみに、サンフランシスコという街の名称は、キリスト教フランチェスコ会を創設した修道士の名前に由来しています。ゴールドラッシュの時代には、多くの移民がこの地に集落を作り、太平洋の交易拠点として大きく発展し、銀行など金融産業が発達しました。第二次大戦の際には太平洋戦略における軍の重要拠点となりましたが、戦後にはヒッピーなど自由主義や多様性の文化を求めるムーブメントが起こり、現在のように様々な文化が共存するユニークな都市へと発展しました。

サンフランシスコには周辺エリアも含めて、訪れたいスポットが豊富にあります。アイコンとも言えるゴールデン・ゲート・ブリッジ(Golden Gate Bridge)、美味しいクラム・チャウダーで知られるフィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman’s Wharf)、日本庭園などの美しい庭園や美術館・博物館のあるゴールデン・ゲート・パーク(Golden Gate Park)など世界的に有名なスポットは外せません。また、この街で最も高い丘のツイン・ピークス(Twin Peaks)の展望台やカラフルなビクトリア調の家々が並ぶアラモ・スクエア(Alamo Square)を訪れれば、美しいサンフランシスコの街並みを撮影することができます

サンフランシスコの持つ魅力の一つとしてあげられる、様々な文化の体験をする街巡りもオススメです。リトル・イタリーと呼ばれるノース・ビーチ地区(North Beach)、全米で初めて作られたチャイナタウン(China Town)、日本からの移民によって作られた日本街(Japan Town)など、サンフランシスコに移り住んだ様々な地域の人たちがつくり上げた街を訪れれば、各国の料理やショッピングを楽しむことができます。また、ビクトリア調の歴史的建造物が並ぶ通りにアンティークショップやレコードショップのあるカウンターカルチャー ムーブメント発祥の地と言われるヘイト・アシュベリーエリア(Haight Ashbury)や、最新のファッションを扱うショップやレストランなどが並ぶユニオン・スクエア(Union Square)を訪れれば、サンフランシスコの文化の多様性の変遷を感じることができます。

見どころの多いサンフランシスコの街を効率よく巡りたいのであれば、「49マイル・シーニック・ドライブ(The 49 Mile Scenic Drive)」を参考にすると良いでしょう。このルートは、1938年に設定された観光ルートで、サンフランシスコの見所を通じてこの地の魅力を知ってもらうことを目的としており、数年ごとにアップデートされています。

サンフランシスコは日本からの直行便があり、宿泊先のホテルも多く、カジュアルなものからラグジュアリーなものまで様々なスタイルから選ぶことができます。美しいビーチ、美味しいワインで知られるナパ・バレー(Napa Valley)、スターウォーズの撮影地として知られるミュア・ウッズ国定公園(Muir Woods National Monument)など、周辺にはレンタカーで比較的アクセスしやすい観光スポットが多数あります。また、サクラメント(Sacramento)サンノゼ(San Jose)などの都市へもレンタカーで1時間半ほどで移動できるため、カリフォルニア北部のロードトリップの計画をするのであれば、サンフランシスコを拠点するのがオススメです。

San Francisco
749 Howard St, San Francisco, CA
Web Site: San Francisco

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