人口8500人ほどの小さな町ヒルスボロに特別な魅力を持つミュージアムがあります。1940年代から1950年代のロードカルチャーを象徴するアイテムが数多く収められている博物館、ロードサイド・アメリカ・ミュージアム(Roadside America Museum)です。
館内には、オーナーであるキャロル・エステス氏が幼少期に深い愛着を抱いたグラペットソーダに関するアイテム、車窓から眺めていた心踊るロードサイドの広告たち。そしてエステス氏自身がクラシックカーのレストアレーションの仕事で手がけたクルマたちまで、まさにオーナーの人生がこの小さな博物館に詰め込まれています。
100年前に建てられたフォードの販売店を改装したこの博物館の裏手には整備工場跡地があり、ここにはレストアされたクラシックカーやストリートロッドが並べられています。エステス氏は1981年にダラスでボディ・ショップをオープンし、クラシックカー/ストリートロッドの世界で名声を得た人物。1995年にクルマの制作・レストアの仕事は引退していますが、ガレージには彼が情熱を注いだクルマたちも一緒に時を過ごしています。
ロードサイド・アメリカ・ミュージアムの営業時間はイベントなどの場合を除き10時から17時で、入場料は大人1人$8、2人の場合は$15となっています。見学にかかる時間は1−2時間程度が目安となっています。駐車場は無料で利用することが可能。フォートワース(Fort Worth)やダラス(Dallas)からは1時間程度、ウェイコ(Waco)からは30分程度のドライブでアクセスすることができます。
ロードサイド・アメリカ・ミュージアムは、その独自のコレクションと魅力的な展示によって、訪れた多くの人々をシンプルでスローペースな時代に引き戻してくれます。華やかなロードサイド・アトラクションが楽しめた時代の魅力を伝えながら、若い人たちには発見と感動、そして文化史を学ぶ場を提供しています。この博物館を訪れれば、時代を超えたアメリカの文化とヒルズボロの歴史を垣間見ることができるでしょう。
Roadside America Museum
Address: 212 E Elm St, Hillsboro, TX
Web Site: Roadside America Museum
photo:©KURUMAG