世界屈指といわれる美しさを誇るカリフォルニアの海岸線。この海岸線を存分に楽しむことができるのがステート・ルート1(SR-1やCA-1とも呼ばれています)です。サンフランシスコ(San Francisco)の北にあるレジェットを起点とし、ロサンゼルスの南にあるデイナ・ポイントを繋ぐ全長約656マイル(約1055km)の沿線には、美しい自然、歴史を綴る建造物や様々なカルチャーを生んだ街、素晴らしい宿泊体験ができるホテルやレストランなどが無数にあり、カリフォルニアの魅力を存分に堪能できるルートとして人気を集めています。
なかでもSR-1のハイライトとなる場所といえば、セントラルコースト地域のモントレー(Monterey )からサンタ・バーバラ(Santa Barbara)の区間です。1911年にサンフランシスコ(San Francisco)とロサンゼルス間を繋ぐルートとして着工が始まったこのルートは、ほとんどの区間が海岸線を走ることから、当時は多くの橋の建設に苦労したといわれています。無数の谷を迂回せず、あえて橋で繋ぐという困難を選んだのは、きっと当時のエンジニアたちも橋の上から素晴らしい眺望を楽しみたかったからに違いありません。その努力と、彼らの想いは、1932年に完成し、今ではこの地を代表する橋となったビスクビー・クリーク・ブリッジを訪れればすぐにわかるでしょう。地上79m、全長110mのコンクリート橋を走るクルマの車窓からは息を呑むほど素晴らしい眺望を楽しむことができます。
気持ちのよい海岸線を南下していくと、野生のアザラシに出会えるエレファント・シール・ビューポイント、海岸にそびえ立つ巨岩モロロックでお馴染みの港町モロベイ(Morro Bay)、モーテル発祥の地として知られるサン・ルイス・オビスポ(San Luis Obispo)と、歴史や文化、そしてカリフォルニアならではの素晴らしい自然が楽しめるスポットが次々に現れます。そして”アメリカのリビエラ”として愛される町、サンタ・バーバラ(Santa Barbara)へと辿り着きます。
SR-1でのロードトリップはカリフォルニアのコーストサイドが持つさまざまな魅力を一度に体験できるルートです。ロードトリップに出かければ、この地の持つ真の素晴らしさを五感で感じ取ることができるでしょう。
State Route 1
Web Site: State Route 1
photo: ©️Brand USA ©️ KURUMAG