リバーウォーク（River Walk）は、サン・アントニオ（Sun Antonio）の町の中央を流れるサン・アントニオ川沿いにつくられた遊歩道です。現在、その長さは延べ約25kmにも及んでおり、ダウンタウンのアラモ広場を中心に南北に広がる2.4kmの区間は、特に美しい景観、メキシコやスペインの影響を受けたカラフルな建物、レストラン、ショップ、ホテル、劇場などが集まり、観光客や地元の人々から人気を集めています。夜間にはライトアップされ、リバーボートでの遊覧も可能です。
リバーウォークは、1921年の大洪水をきっかけに、サン・アントニオ川の洪水対策として構想されたものでした。1938年に、建築家のロバート・H・H・ハグマンによって、川沿いの美しい遊歩道を含む開発計画が提案され、これが現在のリバーウォークの原型となっています。1939年から段階的に拡張されてきましたが、1968年のサンアントニオ国際博覧会 (Hemisfair ’68) の開催を契機に、レストランやショップが集まる観光スポットとして大きく発展しました。近年では、ミッションリーチと呼ばれるサン・アントニオ・ミッションズ国立歴史公園までの散策ルートが整備されるなど、歴史と自然を融合させた広範囲なリクリエーションエリアへと変貌しています。
リバーウォークは、大きく3つのエリアに分かれています。まず1つ目は、ダウンタウンを存分に楽しむことのできるダウンタウン・リーチです。このエリアはグルメやショッピングはもちろん、ランドマークであるアラモやGuenther Houseなど町の歴史的なスポットへも容易にアクセスすることができます。そして、2009 年に追加されたミュージアム・リーチも見どころに溢れています。緑の自然に囲まれた散策路には多くのパブリック・アートを見ることができ、また沿道にはサンアントニオ美術館などの世界クラスのコレクションを展示する博物館があります。1日乗り降り自由の水上シャトルバス（Go Rio River Shuttle 1日$19.50）を利用して、パール地区へ出かけるのもよいでしょう。3つ目は、サンアントニオ歴史国立公園へと繋がるミッション・リーチです。このエリアではカヤックやカヌーをはじめ、サイクリングコースなどもありアウトドア・アクティビティを楽しむことができます。
サン・アントニオの歴史、文化、食の魅力を伝えるスポットを繋ぐリバーウォーク。この町に滞在するのであれば、リバーウォークを中心に町巡りを計画してみるとよいでしょう。また、朝早く静かな時間に散策したり、ライトアップされた夜の賑やかな雰囲気の中で食事を楽しんだりと、時間を変えて訪れてみるのも楽しみ方のひとつです。
River Walk
Web Site: River Walk
photo: ©KURUMAG
