ゴールドラッシュ時代に漁港として始まったフィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman’s Wharf)は、サンフランシスコ(San Francisco)を代表する人気のエリアです。ゴールデン・ゲート・ブリッジ(Golden Gate Bridge)をはじめとする美しい海の景色を眺めることができるこの場所は、新鮮な魚介を使ったシーフード料理で知られていますが、ショッピングやエンターテインメントの施設も充実しており、子どもから大人まで1日中飽きるとなく過ごすことができます。

フィッシャーマンズ・ワーフとその周辺には、多くの見どころがあります。例えば、1890年代頃に活躍した歴史的な船や第二次世界大戦中の潜水艦USSパンパニートが見学できるサンフランシスコ海事国立歴史公園(San Francisco Maritime National Historic Park)、アンティークなアーケードゲームの楽しめる博物館ミュゼ・メカニック(Musée Mécanique)、アメリカの著名人の蝋人形が展示されるマダム・タッソー(Madame Tussauds)などが人気の観光スポットとして有名です。また、ピア33からフェリーに乗れば、アル・カポネなど悪名高い囚人が収容されたことで知られる連邦刑務所が残るアルカトラズ島(Alcatraz Island)に訪れることができます。

ショッピングを楽しみたいのであれば、サンフランシスコ発のチョコレートブランド「ギラデリ」のチョコレート工場の跡地を再利用したギラデリ・スクエア(Ghirardelli Square)がオススメです。レトロな雰囲気を残したままのこのショッピングモールには、地元の人たちも訪れる雑貨やブティックなどもあり、ここならではのお土産を手に入れることもできます。

そして最も賑わいをみせるスポットといえば、古い桟橋をショッピングモールに仕立てたピア39(Pier39)です。レストランやカフェ、ショッピングはもちろん、サンフランシスコ湾の生態系を眺める2つの水中トンネルが有名なベイ水族館(Aquarium of the Bay)やメリー・ゴーランドなどのアトラクションもあります。また、アシカの生息地としても知られており、訪れる人達を大きな鳴き声で迎えてくれます。ピアの2Fにはインフォメーションセンターがあるので、イベントなど最新情報や周辺の観光情報などを得るのに便利です。

フィッシャーマンズ・ワーフは、19世紀末から20世紀にかけてイタリア系移民の漁師たちがこの地で獲った魚介類を販売するためにつくられた漁港です。その歴史的な背景から、ここにはサンフランシスコ風のシーフード料理を味わえる多くの屋台やレストランがあります。そして名物料理といえば、サワードウ・ブレッドと共に味わうクラムチャウダー。この地にサワードウ・ブレッドを誕生させた1849年創業のビストロ・ボーディン(BISTRO BOUDIN)には、連日多くの人がこの名物料理を楽しみに訪れています。

また、カフェやスイーツのお店も数多くあります。1952年にアメリカに初めてアイリッシュコーヒー紹介したブエナ・ビスタ・カフェ(the Buena Vista Cafe)や北米のカフェで初めてコーヒー1杯につき1枚のビスコフクッキーを提供するビスコフ・コーヒーコーナー(Biscoff Coffee Corner)などは散策の途中に立ち寄りたいお店です。

フィッシャーマンズ・ワーフには、周辺を含め多くの駐車場やガレージがあるので、レンタカーで訪れても駐車スペースを探すのにそれほど困ることはありません。シーフード料理を堪能したり、ショッピングをしたり、海辺のアトラクションを楽しんだり、さまざまな魅力にあふれる人気の観光地フィッシャーマンズ・ワーフ。サンフラシスコ(San Francisco)の観光の際には、訪れておきたい場所のひとつです。

Fisherman’s Wharf
Address: 100 Jefferson Street, San Francisco, CA
Web Site: Fisherman’s Wharf

photo: ©︎Brand USA ,San Francisco Travel Association