カリフォルニア州交通局(California Department of Transportation:Caltrans)は、地割れによる修復作業を続けているCalifornia State Route1(SR-1)のルシア - スレート・ホットスプリングス区間の再開が当初予定されていた2024年末から延期され、2025年になる見通しであることを発表しました。この再延期の理由は、ルシアの北側にある「リージェント・スライド」と呼ばれる地滑り箇所での作業における安全性の懸念が高まったためです。
SR-1は、サンフランシスコ(San Francisco)の北にあるレジェットを起点とし、ロサンゼルス(Los Angeles)の南にあるデイナポイントを繋ぐ全長約656マイル(約1055km)の世界屈指といわれる美しさを誇るカリフォルニアの海岸線を存分に楽しむことができるルート。カリフォルニアの象徴的存在であり、 観光客にとって”一生に一度のドライブコース”といわれるほど人気を集めています。
今回の工事区間は、セントラルコースト地域のモントレー(Monterey )からサンタ・バーバラ(Santa Barbara)の区間の中のルシア - スレート・ホットスプリングス間の6.8マイル(約11km)。北から人気の撮影スポットBixby Creek Bridge、滝、レストランや宿泊施設などがあるフェイファー・ビッグサー州立公園(Pfeiffer Big Sur State Park)へのアクセスは可能です。また、南から19世紀の町並みが残る小さな美しい町カンブリア(Cambria)やハースト・キャッスル(Hearst Castle)へアクセスすることもできます。代替ルートとなるハイウェイ101号線からは、ワインの名産地パソロブレス、歴史的な町ソレダッドやサリナス、パローニア国立公園などの観光地へアクセスすることができます。
カリフォルニア州交通局は、再開予定日および修理の進捗状況について定期的に発信していくこと発表しています。SR-1のドライブを計画する際は、カリフォルニア州交通局のサイトにアクセスして最新情報をチェックするようにしましょう。
California Department of Transportation
Web Site: Caltrans: California Department of Transportation
photo: ©Visit California ©KURUMAG