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Mission San Miguel Arcángel | 1800年初頭に描かれたフレスコ画が残る貴重なミッション
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Mission San Miguel Arcángel | 1800年初頭に描かれたフレスコ画が残る貴重なミッション

ミッション・サン・ミゲル・アルカンジェル(Mission San Miguel Arcángel)はサン・ルイス・オビスポ(San Luis Obispo)から101号線を北に30分ほど走ったところにある歴史のあるミッション(布教のための伝道所)です。大天使聖ミカエルにちなんで名付けられたこのミッションは、カリフォルニア・ミッションにおける16番目のミッションで、北のミッション・サン・アントニオ・デパドヴァ(Mission San Antonio de Padua) と南のミッション・サン・ルイス・オビスポ(Mission San Luis Obispo )の中間地点となるこの地に1797年に設立されたもの。この教会は1800年代初頭に建てられた建物で、その外壁は6フィート(約180cm)もの厚さを持つ強靭なつくりになっており、内部には当時の状態まま大切に保存されている美しいフレスコ画が残っています。ミッション・サン・ミゲル・アルカンジェルは1971年に国家歴史登録財に、2006年に国定歴史建造物にも指定されています。

このミッションが設立されたエリアには、ネイティブアメリカンのサリナン族が住んでいました。神父たちが彼らの話す言葉で布教活動を行ったことから、多くのサリナン族の人たちがカソリック教に改宗したといわれています。その後、1806年の火災により教会が焼失すると、サリナン族の信者たちが再建に尽力し、1818年に形や大きさの異なる複数のアーチと長い柱廊を持つアドビ建築の教会が完成しました。現在この教会の中で見ることのできる鮮やかなフレスコ画は、この再建の際にスペインのカタルーニャ地方出身のエステバン・ムンラスの監督のもとサリナン族の人々によって描かれたもの。ミッションは一時民間の手に渡り、ホテルやオフィスなどに使用されましたが、教会の内部は一度も塗り直しなどの手が入ることなくオリジナルの状態が奇跡的に保たれています。

ミッションの敷地には、サリナン族の信者が眠る墓地や16世紀のスペインの木彫作品「ルシファーに勝利した大天使聖ミカエル」が展示されているミッション・ミュージアム、さらに1800年代初頭に建てられた鐘楼もあります。ミッション・サン・ミゲル・アルカンジェルは、カリフォルニアミッションの中でも特に保存状態がよいといわれるミッション。歴史的建造物を見学しに少し足をのばしてこの地を訪ねてみてはいかがでしょう。

Mission San Miguel Arcángel
Address: 775 Mission St, San Miguel, CA
Web Site: Mission San Miguel Arcángel

photo: ©︎VisitCalifornia