バルボアパーク(Balboa Park)は美しい庭園と17ものミュージアムがあるサンディエゴ(San Diego)を代表する公園です。その歴史は古く1868年にサンディエゴの市民指導者によってつくられた1400エーカーの「シティ パーク」がそのルーツです。オープンから20年以上手を入れられることのなかったこの公園ですが、1892年にケイト・セッションズが年間100本の木を植え始めたことを機に、1903年から1910年にかけ水道設備も設置され、植栽を継続しつづけたことで今日のような美しい公園へと生まれ変わりました。
1915年、パナマ・カリフォルニア万国博覧会の開催地となったサンディエゴは「シティパーク」の名称を変更する計画を発表、数ヶ月に及ぶ議論の末、スペイン人探検家のバスコ・ヌニェス・デ・バルボア(Vasco Nuñez de Balboa)にちなんで「バルボアパーク」という名前に変更。その後、1977年に国定歴史建造物に指定され、国定歴史建造物地区に指定されました。 また、全米歴史名所登録簿にも登録されており、アメリカの偉大な場所の一つにも指定されています。
現在この公園は、サンディエゴ市の公園・レクリエーション局によって管理・維持されており、他の多くの非営利団体によってサポートされています。 庭園から森までの緑豊かな敷地、噴水から遊び場、スペイン植民地時代のリバイバルからミッドセンチュリーモダンまでの建築物が公園の中心部に広がっています。 園内にある17以上の博物館には、恐竜から宇宙、科学から植物、そして自動車まであらゆるものが展示されています。
バルボアパークには緑豊かでユニークな庭園があります。 なかでも1935 オールド・カクタス・ガーデン(Old Cactus Garden)は1935年のカリフォルニア太平洋万国博覧会のためにケイト・セッションズの指導の下で開発されたもの。園内でも最大級のサボテンや多肉植物の標本があり、アフリカやオーストラリアのプロテアなどのエキゾチックな植物も見ることができます。特徴的な建物は。1915〜1916年の万国博覧会のために建てられたもので、建物内には2100種類以上の常設植物があり、ソテツ、シダ、蘭、その他の熱帯植物、ヤシなどの魅力的なコレクションが展示されています。このほか日本庭園のジャパニーズ・フレンドシップ・ガーデン、地元カリフォルニアの植物を集めたカリフォルニア・ネイティブ・プラント・ガーデンにも足を運んでみることもおすすめします。
17を超えるミュージアムには1874年に設立されたサンディエゴ自然史博物館(San Diego Natural History Museum)、1905年に建てられた古典的なアーツ アンド クラフツ様式の住宅であるマーストン ハウス博物館(Marston House Museum)をはじめ、1988年にサンディエゴのカーコレクターによって設立されたサンディエゴ自動車博物館(San Diego Automotive Museum)もあります。この自動車博物館は、80台以上の歴史的な自動車やオートバイが展示され、1947年製のキャデラックやスティーブ・マックイーンのレーシングバイクなどクルマ・オートバイ愛好家にはたまらない車両も含まれています。また、2021年にオープンしたコミック-コン・ミュージアム(Comic-Con Museum) は、アメコミファンの注目を集めています。
バルボアパークは、ダウンタウンとサンディエゴ国際空港の近くに位置しており、ダウンタウンからわずか数分、ほとんどの主要なフリーウェイからアクセスすることができます。園内には3つの大きな駐車場も用意されており、それぞれの駐車場からは広大な公園を快適に移動することができるパークトラムも運行されています。
Balboa Park
Address: 1549 El Prado San Diego, CA
Web Site: Balboa Park
photo: ©︎Brand USA