2021年9月、アメリカ最大の映画博物館となるアカデミー映画博物館(Academy Museum of Motion Pictures)がロサンゼルス(Los Angeles)にオープン。この博物館では、映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)が誇る膨大なコレクションとその専門的な知識をもとに、映画の歴史を芸術や技術、映画に関わる様々な人々、そして社会的影響など様々な角度に焦点を当てて紹介しています。「エイリアン(原題:Alien)」、「ジョーズ(原題:Jaws)」、「スター・ウォーズ(原題:Star Wars)」、「アベンジャーズ(原題:Marvel’s The Avengers)」など世界的な大ヒット作で実際に使われた衣装や小道具、撮影機材など数々の貴重なコレクションが並び、貴重な映像が流れる空間に足を踏み入れれば、訪れた人々をたちまち映画の世界へと引き込みます。

博物館は、流線型モダン建築の歴史的建造物である旧メイ・カンパニー・デパートの建物と美しいガラスの球体の2つの建物からなり、総面積は約28000平方メートルにもなります。日本では関西国際空港の第一ターミナルの設計を担当したことで知られるレンゾ・ピアノがこの設計を担当しました。流線型の建物内にはコレクションの展示ギャラリーやイベントスペース、スタジオなどがあり、ガラスの球体の建物内には1000席の大型シアターとガラスドームのファミリーテラスがあります。

アカデミー映画博物館のメインの展示は、映画の歴史を辿る「ストーリー・オブ・シネマ」です。グランドロビーのマルチメディアシアターから3階フロアまで約30000平方メートルの空間には貴重なコレクションや映像が溢れています。コレクションの一例を挙げれば、1979年に「エイリアン」で着用された地球外生命体のヘッドピース、「ジョーズ」の現存する最後の実物大サメの模型、1962年の「アラバマ物語(原題:To Kill a Mockingbird)」で使われたグレゴリー・ペックの脚本の注釈ページ、脚本家ジョセフ・ステファノが「サイコ(原題:Psycho)」で実際に使ったタイプライターなど、名作の貴重なコレクションがずらりと並びます(なお、この展示は常設の企画ではありますが、アカデミーの「映画の発展には単一の物語が存在しない」という信念から、展示内容は将来にわたって変化をしていくことがアナウンスされています)。そして、特別企画やイベント、映画上映、講演会なども年間を通じて開催されています。

オープニング特別企画では、日本の宮崎駿監督の特別展やピクサー・トイ・ストーリーズ展、そしてプレシネマのコレクターとして世界的に有名なリチャード・バルザーのコレクション展が行われています。展示以外にも、アカデミー賞の受賞体験ができるアカデミー賞エクスペリエンス(別途料金)や、ロサンゼルスの眺望を楽しめるガラスドームのドルビー・ファミリー・テラス、オリジナルグッズの販売されているアカデミー・ミュージアム・ストアなどにも注目です。チケットの予約やイベントの確認は公式サイトで行うことができます。アカデミー映画博物館は、毎日10:00から18:00(土曜日のみ20:00)まで開館しており、入場料は大人$25です。

アカデミー映画博物館には駐車場設備がないため、レンタカーで訪れる場合は近隣の駐車場の利用することになります。また博物館の通りの向かい側には、ユニークな自動車博物館として世界的に知られるピーターセン・オートモーティブ・ミュージアム(Petersen Automotive Museum)があります。ピーターセン・オートモーティブ・ミュージアムと併せて訪れるなら、ピーターセン・オートモーティブ・ミュージアムの駐車場を利用し、2つの世界有数の素晴らしい博物館を1日かけてじっくりと楽しむのがオススメです。

Academy Museum of Motion Pictures
Address:6067 Wilshire Blvd, Los Angeles, CA
Web Site: Academy Museum of Motion Pictures

photo: ©︎Academy Museum of Motion Pictures