2026年の春を彩る音楽とアートの祭典、コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アート・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival)のラインナップが発表されました。2026年のヘッドライナーを務めるのはサブリナ・カーペンター、ジャスティン・ビーバー、そしてカロルGに決定。世界中の音楽ファンが注目するこのニュースは、すでに大きな話題となっています。
特にカーペンターにとっては予言の成就ともいえる瞬間を迎えることになります。2024年に同フェスに初出演した際、彼女は代表曲「Nonsense」の最後に “Coachella, see you back here when I headline” と歌い、話題を呼びました。その言葉通り、わずか2年後のステージで頂点に立つことになったのです。
ラインナップを見渡すと、Addison Rae、David Byrne、Iggy Pop、The XX、The Strokes、Young Thug、Sexyy Redd、Teddy Swims、Moby、Kaskade、Major Lazer、FKA Twigs、PinkPantheressなど、ジャンルも世代も超えたアーティストたちが名を連ねています。
さらにアジア勢の存在感も際立っています。韓国からは世界的なK-POPグループBIGBANGが出演し、グローバルガールズグループKATSEYEも初登場します。日本からは、独自の音楽性で海外からも注目を集めるシンガーソングライター藤井風、そしてヒップホップデュオCreepy Nutsがラインナップ入りしました。藤井風はワールドツアーを通じて世界中でファンを広げており、コーチェラ出演でその国際的評価をさらに確かなものにするはずです。
また、ファンの間ではポスター末尾に記された「Radiohead Kid A Mnesia」という一文にも注目が集まっています。7年ぶりにヨーロッパツアーを控えるラジオヘッドがどのような形でフェスに登場するのかは大きな謎であり、さらなる話題を呼びそうです。

会場となるのはカリフォルニア州インディオのエンパイア・ポロクラブで、4月10〜12日、17〜19日の2週末にわたって開催されます。気温が上がり始める春の砂漠地帯で、世界から集まる数十万人の観客が音楽とアートを共有する光景は、この地ならではの体験です。



インディオは「フェスの街」として名高いですが、それだけではありません。周囲にはパームスプリングスやジョシュア・ツリー国立公園など、ロードトリップに最適なスポットが点在しています。砂漠の雄大な景観、ヤシ並木が続くリゾート地、歴史を感じる小さな町など、クルマで走れば次々と新しい表情に出会えます。フェスを観に行くだけでなく、会場までの移動そのものも楽しめるのがこの地域の醍醐味です。もちろん、インディオの街自体も多彩な文化が交わる場所です。アートウォークや地元マーケット、農業の町としての顔もあり、フェスの熱狂とはひと味違うローカルな魅力を感じられます。
コーチェラは単なる音楽フェスティバルではなく、旅の目的地としての魅力を放つ存在です。ロサンゼルスからインディオまではクルマで2時間半ほどで、I-10を東へ走れば都市の喧騒から一気に砂漠の空気へと切り替わります。途中にはアウトレットモールなど立ち寄りスポットもあり、ドライブの楽しみを盛り上げてくれます。そしてフェスの後にはジョシュア・ツリー国立公園まで足を延ばすルートもおすすめです。奇岩とサボテンがつくり出す非日常の風景は、ステージで体験した音楽の余韻をさらに深めてくれるでしょう。



今回のプレセールは9月19日金曜の午前11時(太平洋時間)に開始されます。世界中からアクセスが殺到するため、チケット入手は容易ではありません。もし幸運に恵まれたなら、フェスだけでなく、その前後を含めた旅の計画を立ててみてください。
2026年のコーチェラは、音楽の熱狂とカリフォルニアの大自然、そして自由なドライブを融合させる絶好の機会です。サブリナ・カーペンターの歌声に包まれ、星空の下で踊ったあと、クルマに乗り込んで次の景色へ。そんな体験こそ、カリフォルニア・ロードトリップの真髄と言えるでしょう。
Location / Address
photo:©Visit Greater Palm Springs ©Visit California ©Coachella ©KURUMAG