美味しいワインの産地として知られるサンタ・イネス・バレーに位置するビュエルトン(Buellton)にあるメンデンホール・ミュージアム(Mendenhall’s Museum of Gasoline Pumps & Petroliana)は、アメリカのモーターカルチャーに関するユニークなコレクションを有する私設ミュージアムです。クルマ好きはもちろん、アメリカのポップカルチャーに興味がある人々にも人気のスポットです。
このミュージアムのコレクションは、創設者ジャック・メンデンホール氏が長年にわたり収集してきた貴重な品々で構成されています。1950年代にガソリンスタンドを経営していたジャック氏は、1970年代後半からアメリカ全土を巡って看板関連の営業に携わるようになりました。その移動の合間に彼が始めたのが、各地で出会った古いガソリンスタンドの看板やポンプ、石油会社のロゴグッズ、自動車雑貨などを収集することでした。こうして集まったコレクションを展示する場として、ミュージアムが設立されました。設立から50年以上が経った現在は、彼の家族がその運営を引き継ぎ、訪れる人々をヴィンテージの世界へと案内しています。
館内には、西海岸最大級ともいわれるペトロリアナコレクション(石油関連グッズ)が並びます。ガソリンポンプやエナメル製の道路標識、地球儀など、貴重なアイテムがずらりと展示されているほか、クラシックカーやレーシングカー、ネオンサインなどもあり、アメリカの自動車文化を体感できる空間となっています。





見学はすべて事前予約制で、公式サイトに記載されたメールアドレスまたは電話番号から連絡を取る必要があります。また、見学に際しては1人$15の寄付が必要です。見学はオーナーまたはスタッフによるガイド付きツアーとなっており、展示物にまつわるエピソードや歴史を聞きながら、じっくりと館内を楽しむことができます。
ミュージアムのあるビュエルトンは、ハイウェイ101号線からアクセスしやすく、サンタバーバラ(Santa Barbara)やソルバング(Solvang)、ロサンゼルス(Los Angeles)方面からのドライブ途中に立ち寄るのにも最適なロケーションです。周辺にはワイナリーやクラフトビールのブリュワリー、地元の人気レストランも点在しており、ロードトリップの途中に立ち寄るスポットとしてもおすすめです。
Mendenhall’s Museum of Gasoline Pumps & Petroliana
Address: 24 Zaca St, Buellton, CA
Web Site: Mendenhall’s Museum of Gasoline Pumps & Petroliana
photo: ©Discover Buellton