カーメルバイザシー、ペブルビーチ、ビッグサーなど美しい12の町からなるモントレー郡はカリフォルニア州セントラルコーストにある魅力溢れるエリアです。太平洋の断崖に沿って広がる豊かで美しい自然に囲まれたこの地は、自然と共存するアクティビティだけではなく、深い歴史と独自の文化を持つ魅力的な場所として世界中の人々を惹きつけています。そして、このエリアの中心となる町が、かつてカリフォルニア州の州都が置かれた歴史を持つモントレー(Monterey)です。
モントレーの歴史は、16世紀にネイティブアメリカンの人たちがここに移住をしてきたことから始まります。その後はスペイン領、メキシコの統治を経て1846年にアメリカ領となりました。町の至るところにこれらの歴史を伝える遺跡や歴史的建造物が残されており、歴史を辿る散策コースもあります。例えば、オールド・フィッシャーマンズ・ワーフ(Old Fisherman’s Wharf:写真上)やスタインベックの小説で有名になったキャナリー・ロウ(Cannery Row)は、かつてこの地の中心産業だったイワシの缶詰産業の歴史の面影を残す場所です。現在では、どちらもシーフード料理やショッピング、美しい太平洋の海のアクティビティが楽しめる人気のスポットとして知られています。そして、オールド・フィッシャーマンズ・ワーフの側にあるモントレー州立歴史公園(Monterey State Historic Park)を訪れれば、1846年7月7日に米墨戦争に勝利したアメリカが勝利宣言の国旗を掲げたカスタムハウス(Custom House:カリフォルニア州で最も古い歴史的建造物)を見ることができます。
モントレーには太平洋の豊かな自然を知ることができる2つの特別なアクティビティがあります。1つは、オールド・フィッシャーマンズ・ワーフから出発するホエール・ウォッチングです。モントレー湾は一年中クジラを見ることができる世界的に貴重な場所で、”世界のホエール・ウォッチングの中心地(Whale Watching Capital of the World)”として知られています。もう一つは、キャナリー・ロウにある元は缶詰工場だった建物を改装して作られたモントレー・ベイ水族館(Monterey Bay Aquarium:写真下)です。この水族館は海洋研究と自然保護を目的とした水族館で、カリフォルニア州固有の生物を中心に550種以上35,000点以上が展示されており、まるでダイビングをしているような気分になる巨大なガラスの水槽など展示スケールの大きさで世界的に知られています。
モントレーから、芸術家の町として知られるカーメルバイザシー(写真下)、世界的にも有名なゴルフコースのあるペブルビーチ、フェイファー・ビッグサー州立公園(Pfeiffer Big Sur State Park)など人気のスポットへはクルマで簡単にアクセスすることができます。歴史ある17マイルドライブ(17 Mile Drive)やオーシャン・ビュー・ブールーバードといった美しい太平洋の断崖絶壁の眺めを楽しむドライブルートもあります。サンフランシスコ(San Francisco)からは約2時間のドライブでアクセスできるカリフォルニア州セントラルコーストの美しい町モントレーはロードトリップの目的地としておすすめの場所です。
Monterey
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