Old Mission Santa Barbara|サンタバーバラを象徴するミッションの女王

セントラルコーストを代表する町、穏やかな気候と美しい町並みで知られるサンタバーバラ(Santa Barbara)。太平洋を見下ろす町の丘の上に佇むオールド・ミッション・サンタバーバラは、1786年に創建されたカリフォルニア・ミッション(伝道所)10番目のミッションです。21あるミッションの中でもとりわけ美しい姿から「クイーン・オブ・ザ・ミッション」と称されています。米国国定歴史建造物、米国国家歴史登録財、カリフォルニア州歴史的建造物にも指定された、歴史的価値の高い建造物です。

現在のミッションの建物は、1812年に発生したサンタバーバラ地震によって被害を受けた教会を、1820年に再建したものがもとになっています。1925年に再び大きな地震に見舞われた後、町を挙げた再建と修復が行われ、1920〜50年代にかけて現在の姿へと整えられていきました。この再建に用いられたスパニッシュ・コロニアル・リバイバル様式は、サンタバーバラ全体の建築デザインの基調ともなり、町の統一感ある景観を生み出していくことになります。ミッションの敷地に一歩足を踏み入れると、白い壁と赤瓦屋根、左右対称に並ぶ鐘楼、静かに続く回廊など、サンタバーバラという町の景観を形づくってきた要素を目にします。

正面ファサードに立つと、淡いピンク色の石材で縁取られた双塔が目に入ります。左右対称に配置された鐘楼は、他のミッションにはあまり見られない特徴で、重厚さと優雅さを併せ持った印象を与えます。正面階段を上り、木製の扉の前に立つと、ここが今も信仰の場であることを静かに実感させられます。

建物の内部や外周を歩いていくと、白壁の回廊が続く修道院エリアへと導かれます。連続するアーチの下にはベンチが置かれ、訪れる人々が思い思いに腰掛け、静かな時間を過ごしています。かつて修道士たちが日々の生活を送っていた動線が、ほぼそのまま残されています。

オールド・ミッション・サンタバーバラは、教会、修道院、庭園、噴水、霊廟や墓地といった複数の要素から成り立っています。それぞれが独立した見どころでありながら、全体としてひとつの空間を形づくっています。エル・カミーノ・レアルを象徴する鐘や、創建・再建の歴史を刻んだプレート、記念碑なども点在し、そこに刻まれた年号や言葉は、地震による破壊と再生を繰り返してきたこの場所の歩みを静かに伝えています。

現在、ミッションは一般公開されており、教会内部の見学に加え、ミュージアムエリアでは歴史資料や宗教美術を通して、より深く背景を知ることができます。見学料は、大人(18〜64歳)$17、青少年(5〜17歳)$12、高齢者(65歳以上)$15ドル、4歳以下は無料です。月曜日から土曜日は9時30分から17時まで(最終入場16時)、日曜日は12時30分から17時まで(最終入場16時)となっています。なお、現役の教区でもあるため、ミサや結婚式などが行われる際には見学できない場合があるため、事前に公式サイトで確認しておくことをおすすめします。

オールド・ミッション・サンタバーバラは、ダウンタウンからクルマで約10分とアクセスも良く、観光の合間に立ち寄りやすい点も魅力です。敷地内にある無料の駐車場も利用できます。
スターンズ・ワーフ(Stearns Wharf)やサンタ・バーバラ自然史博物館(Santa Barbara Museum of Natural History)などとあわせて、サンタバーバラの歴史に触れるロードトリップの計画に組み込むのもよいでしょう。また、カリフォルニアミッションの歴史を辿るカリフォルニア・ミッション・トレイル(The California Missions Trail)を走り、各地のミッションを巡る旅もおすすめです。

Location / Address

Old Mission Santa Barbara
2201 Laguna St, Santa Barbara, CA
Official Web Site: Old Mission Santa Barbara

photo:©plusroadtrip