スミス・ロック州立公園(Smith Rock State Park)は、アメリカのスポーツクライミング発祥の地であり、世界中からクライマーが訪れるロッククライミングのメッカのひとつとして知られています。高地砂漠の中に流れるクラック川沿いに突き出たこの奇岩は2014年に公開された映画「わたしと会うまでの1600キロ(原題Wild)」にも登場します。またオレゴン州の観光名所「7つの自然の驚異(Seven Wonders)」にも選出されていおり、風景写真家にも人気の場所として知られています。
650エーカーの面積を誇るスミス・ロック州立公園には、岩石に含まれる鉄分により赤から紫の色に見えるレッド・ウォール(Red Wall)、ウェルカムセンターから近く多くの訪問者が目にする高さ700フィート(約213m)のピクニック・ランチ・ウォール(Picnic Lunch Wall)、猿の顔のように見えるモンキー・フェイス(Monkey Face)などがあり、ユニークで美しい岩壁がこの地を訪れる人々を楽しませてくれます。またこの岩壁に沿ってクライミングコースが設定されており、その数は実に1000コース以上とも言われています。
スミス・ロック州立公園には数多くのトレイルもあり、初心から上級者までそれぞれのレベルに合わせてルート設定されています。そのなかでもモンキー・フェイスをはじめ園内のスポットを巡るミザリー・リッジ・ループ(Misery Ridge Trail)はスミス・ロック州立公園の人気トレイルとして知られています。このトレイルはスタート地点から山頂まで約1kmと長くはありませんが、スタート地点から山頂まで722フィート(220m)の標高差があるため最高地点の標高は3360フィート(約1024m)に到達します。山頂では周囲を一望できる素晴らしい眺望と、眼下には曲がりくねっているクロケッド川を望むことができます。パーク内では野鳥や野生動物なども保護されているため、トレイルウォークの途中に様々な動植物を見かけることもできるでしょう(なお乗馬やマウンテンバイクは禁止となっています)。
スミス・ロック州立公園内は、ベンド(Bend)からクルマで約40分と比較的アクセスしやすい場所にあります。園内への入場料はクルマ1台に付き$5で、夜明けから夕暮れまで入場できます。この地を訪れる際は、公式サイトに掲載されているルートや距離を事前に確認しておくことも忘れずに。
Smith Rock State Park
Address: CROOKED RIVER, OR
Web Site: Smith Rock State Park
photo: ©️Travel Oregon (photographer: Katie Falkenberg)