Oceanside|シティガイド:南カリフォルニアドライブで訪れる歴史とサーフカルチャーの町

カリフォルニアらしい風景を最も気持ちよく味わえるルートのひとつとして知られるヒストリック・ハイウェイ101(Historic Highway 101)。ロサンゼルスから海沿いを南へ走り、サンディエゴ郡の玄関口に位置するのがオーシャンサイド(Oceanside)です。太平洋を望む美しいビーチや多くのヨットが停泊するマリーナ、そしてカリフォルニアミッションの歴史を今に伝えるこの町は、南カリフォルニアの多彩な表情に触れられるビーチタウンとして知られています。

ビーチタウンとしてのイメージが強いオーシャンサイドですが、その歴史は町の内陸側に広がるサン・ルイス・レイ・バレー(San Luis Rey Valley)から始まりました。渓谷に広がる肥沃な大地では農業が盛んに行われ、1798年にサン・ルイス・レイ・デ・フランシア伝道所(Mission San Luis Rey de Francia)が創建されると、ここを拠点として交易が活発になり、町は次第に発展していきます。その後、1800年代後半にロサンゼルスから内陸部を経由してサンディエゴへと続く鉄道が開通したことをきっかけに、町の中心は海へと移り、リゾート地としての姿を整えていきました。

オーシャンサイドの魅力を象徴するのが、太平洋の海岸線に広がるビーチです。朝夕にはサーフボードを抱えた地元の人々が行き交い、静かでゆったりとした南カリフォルニアらしい空気が漂います。町のランドマークのひとつであるOceanside Pierは、1942フィート(約592m)の長さを誇る西海岸最長級の木製桟橋で、海へと一直線に伸びるその姿は多くの人を惹きつけます。桟橋の上から眺める太平洋の風景は、この町を訪れたらぜひ体験したい光景のひとつです。

ショップやレストランの並ぶダウンタウンにあるカリフォルニア・サーフ・ミュージアム(California Surf Museum)は、オーシャンサイドがサーフカルチャーの町であることを実感できる場所です。サーフィンの歴史やボード文化を通して、この町と海との深い関係が紹介されています。また、1956年に映画館として開館し、サンディエゴ郡最大級のネオン看板を掲げるThe Star Theaterや、映画『トップガン(Top Gun)』の撮影で知られるTop Gun Houseなど、歴史とカルチャーが交差する建物も点在しています。

ダウンタウンからクルマで数分の場所には、ヨットハーバーを囲むようにレストランやショップが並ぶオーシャンサイド・ハーバー・ヴィレッジ(Oceanside Harbor Village)があります。散策するだけでも心地よいこのエリアでは、ビーチとはまた異なる、穏やかな港町の雰囲気を楽しむことができます。

このビーチタウンの成り立ちを改めて知るうえで欠かせないのが、内陸部に佇むサン・ルイス・レイ・デ・フランシア伝道所(Mission San Luis Rey de Francia)です。18世紀にスペインのフランシスコ会によって創建されたこのミッションは、「King of the Missions」とも呼ばれるほど大規模で、かつては農業や交易の拠点として周辺地域を支えてきました。現在も美しい建築と静かな敷地が保たれており、海辺の町とは異なる時間の流れを感じさせてくれます。

Historic Highway 101のドライブの途中で立ち寄ってもらいたいのが、101 Caféです。1928年にオープンしたこのアメリカンダイナーは、現在も営業を続けるHistoric Highway 101沿いで最も歴史あるレストランのひとつとして知られています。外観や内装には当時の雰囲気が色濃く残り、南カリフォルニアのロードトリップ文化を今に伝える貴重な存在です。

オーシャンサイドは、ロサンゼルス(Los Angeles)からは1時間半、サンディエゴ(San Diego)からは40分ほどでアクセスすることができます。Historic Highway 101を走るドライブの途中で気軽に立ち寄れる町でありながら、ビーチ、ミッションの歴史、サーフカルチャー、そして人々の暮らしが自然に重なり合う場所です。ダウンタウンにはカリフォルニア・ウェルカム・センターもあり、周辺エリアを含めた最新情報を入手することができます。南カリフォニアの海岸線ドライブの立ち寄り先として、また周辺の都市へのアクセスもよいこの町を拠点にロードトリップの計画を立てるのもよいでしょう。

Location / Address

Oceanside
928 N Coast Hwy, Oceanside, CA
Official Web Site: Oceanside

photo:©Visit Oceanside ©Jakob N. Layman