サンタバーバラ（Santa Barbara）の海沿いに建つマール・モンテ・ホテル（Mar Monte Hotel, The Unbound Collection by Hyatt）は、白い砂浜とヤシ並木に囲まれたエレガントなビーチフロントホテルです。長い歴史を受け継ぎながらも、現代的なデザインと快適な設備を備え、“アメリカン・リビエラ”と称されるこの街の魅力を体感できる滞在先として人気を集めています。太平洋に面したイースト・カブリロ・ブルーバード（East Cabrillo Boulevard）沿いに建ち、目の前には穏やかな波が打ち寄せるイーストビーチ（East Beach）。背後にはサンタイネズ山脈が連なり、海と山の両方の景色を楽しめる立地です。ダウンタウンやステアンズ・ワーフ（Stearns Wharf）、アートやレストランが集まるファンクゾーン（The Funk Zone）へも車で5分ほどと、観光の拠点としても理想的です。
マール・モンテ・ホテルの前身は、1931年6月にオープンした「Vista Mar Monte Hotel」。ホテル経営者として名を知られたフレデリック・A・バーソロミューが、「海岸沿いでこれ以上素晴らしいホテルはなく、家具はお金で買える最高のものになる」と語ったほど贅沢に設計されたホテルでした。2020年にはハイアットの「The Unbound Collection by Hyatt」の一員として全面リノベーションを実施し、現在の「Mar Monte Hotel」として再出発。スパニッシュ・コロニアル・リバイバル様式の赤瓦屋根と白壁は当時の面影を残しつつ、現代的なアートや上質な素材を取り入れたデザインへと生まれ変わりました。
ロビーや客室には、職人の手仕事を感じさせる木製家具やアーチを描く窓、柔らかな色彩のファブリックが配され、どこか地中海リゾートの邸宅を思わせる雰囲気が漂います。館内の随所に飾られた地元アーティストの作品もサンタバーバラらしいアートの魅力を引き立てています。客室はスイート3室を含む全200室で、オーシャンビュー、マウンテンビューなど部屋によって異なる眺望が楽しめます。一部客室にはプライベートバルコニーがあり、朝日や夕暮れを眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。ナチュラルウッドを基調とした落ち着きある室内空間は、旅の疲れを癒すくつろぎの空間です。
屋外プールやフィットネスセンター、2つのレストランなど施設も充実しています。プールサイドにはラウンジチェアや焚火スペースが設けられ、潮風を感じながらリラックスできます。館内レストラン「Costa Kitchen & Bar」では、カリフォルニア沿岸の新鮮な食材を使った地中海風メニューを提供。地元アーティストの壁画が印象的な「Café Lido」はカジュアルに利用でき、朝食からディナーまで開放的な雰囲気を楽しめます。
ホテルにはバレットパーキングサービスがあり、駐車料金は1泊あたり48ドル。セルフパーキングは基本的に対応していないため、到着時にはスタッフに車を預けるスタイルになります。電気自動車向けの充電設備も整っており、ロードトリップ中の宿泊にも便利です。
マール・モンテ・ホテルへは、ロサンゼルス国際空港（LAX）からUS-101号線経由で約2時間。サンタバーバラ空港からは約20分、ダウンタウンへは車で5分ほどと好アクセスです。海沿いを走るドライブコースは風光明媚で、ホテルに到着するまでの時間も旅の楽しみの一部となるでしょう。
歴史的な魅力とモダンな心地よさが調和したマール・モンテ・ホテルは、サンタバーバラの景観と文化を存分に感じられる滞在先としておすすめの一軒です。
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photo:©plusroadtrip