Willamette Valley|ピノ・ノワールで知られるオレゴンのワインカントリー

オレゴン州のワインは、冷涼な気候のもとで造られるピノ・ノワールを中心に、世界から注目を集めています。州北部に広がるウィラメット・バレー(Willamette Valley)は、ウィラメット川沿いにポートランドから南へと穏やかに続く、700以上のワイナリーが集まるオレゴン州最大のワイン生産地です。東にカスケード山脈、西にオレゴン・コースト山脈を望む美しい景観でも知られ、点在するユニークな町やワイナリーを巡るロードトリップを楽しむことができます。

ウィラメットバレーで本格的なワイン造りが始まったのは、1960年代以降のことです。当時、アメリカのワイン産業の中心はカリフォルニアにあり、冷涼で雨の多いオレゴンは、決して有利な土地とは考えられていませんでした。1965年、後に「オレゴン近代ワインの父」と呼ばれることになるデイビッド・レットが、アイリー・ヴィンヤーズ(The Eyrie Vineyards)を設立し、ピノ・ノワールという品種にひとつの可能性を見いだします。
1979年には、同ワイナリーのワインがパリで開催された国際的なワインコンテストで世界トップ10のひとつに選ばれ、ウィラメットバレーの名は一躍世界に知られるようになりました。その後、多くのワイナリーやブドウ栽培者がこの地に集まり、1983年には正式なAVA(American Viticultural Area)として認定されました。

ウィラメットバレーの生産地は、ノース・バレー、ミッド・バレー、サウス・バレーという大きく3つのエリアに分かれています。いずれのエリアにも、土地の個性を映し出すワイン造りを行うサブリージョンが点在しています。


そんな、ウィラメットバレーを巡るロードトリップを計画するなら、ポートランド(Portland)からユージーン(Eugene)へと続く、州道99号線W(OR-99 West)はおすすめのルートのひとつです。
たとえば、ノース・バレーの玄関口であり、第31代アメリカ合衆国大統領ハーバート・フーバーを輩出したニューバーグ(Newberg)を出発し、なだらかな丘に広がるブドウ畑を眺めながら、ピノ・ノワール発祥の地として知られるダンディー・ヒルズ(Dundee Hills)へ。その後、19世紀から20世紀の建物が並ぶマックミンビル(McMinnville)へと向かいます。そこから、州道47号線(OR-47)を北上し、複数のワイナリーが共同で運営するCarlton Winemakers Studioのあるカールトン(Carlton)や、ピノ・ノワールのぶどう畑が広がるのどかな風景を楽しめるヤムヒル(Yamhill)周辺を経由して、ポートランドへ戻るノース・バレーの日帰り周遊ルートを組むこともできます。

ウィラメットバレーの魅力は、ワインだけで完結するものではありません。ポートランド(Portland)、セーラム(Salem)、ユージーン(Eugene)といった都市を拠点にしながら、ワインカントリーの小さな町に立ち寄り、時には滞在して、その土地の料理と個性あるワインを楽しむ。丘の上に控えめに佇むテイスティングルームや、農地の延長線上にあるような醸造施設を訪れ、なぜこの谷がワイン産地として高く評価されてきたのか、その背景に触れるロードトリップに出かけてみてはいかがでしょう。

Location / Address

Willamette Valley
Official Web Site: Willamette Valley

photo: ©Oregon Wine Board (photographer: Carolyn Wells-Kramer©Oregon Wine Board (photographer: Neil Ferguson)© Travel Oregon