ロサンゼルス国際空港(LAX)から車で約10分。イングルウッド(Inglewood)に位置するSoFiスタジアムは、アメリカンフットボールのロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)およびロサンゼルス・チャージャーズ(Los Angeles Chargers)の本拠地であり、2020年にオープンした次世代型のスタジアムです。建設費は約50億ドルにのぼり、その規模・設備・デザインは世界でも類を見ないものとして注目を集めています。2022年にはスーパーボウルLVIの開催地となり、世界最高峰のイベントの舞台のひとつとしての地位を築いたこの施設は、2026年のFIFAワールドカップの開催地、2027年のスーパーボウルLXI、そして2028年のロサンゼルス五輪(LA28)では開会式と閉会式、そして水泳競技の会場にも予定されています。
SoFiスタジアムは、かつて「ハリウッド・パーク競馬場」があった場所に建設されました。高層ホテル、商業施設、住宅が立ち並ぶ都市型複合開発エリア「ハリウッド・パーク(Hollywood Park)」の中心に位置しています。設計は著名な建築設計事務所HKSが手がけており、屋根には1億平方インチ以上のLEDパネルが組み込まれ、夜にはイングルウッドの新たなランドマークとして美しく輝きます。また、スタジアムは地中に埋め込むような構造となっており、近隣の空港への航行制限を考慮したスマートな設計となっています。

全天候型の透明屋根、そして湾曲した巨大な4Kビジョン「インフィニティ・スクリーン」を特徴とするこのスタジアムは、通常で約7万人を収容可能(最大10万人まで拡張可能)で、スポーツ観戦だけでなく、音楽ライブ、映画のプレミア、企業イベントなど多彩なイベントに対応しています。

館内の飲食施設も充実しており、サンドイッチやピザなどの軽食からイタリアン、メキシカン、アジア料理まで各国料理のレストランが揃っています。また、本格的なバーもあり、地元産のワインやクラフトビール、オリジナルカクテルを楽しむこともできます。
SoFiスタジアムでは、一般公開されている有料のガイド付きツアーも人気です。フィールドレベルへの立ち入りやロッカールームの見学、記者会見室でのフォトスポット体験など、ファンにとっては夢のようなひとときを過ごすことができます。試合日以外でも訪問可能で、ロサンゼルス観光の一環としてもおすすめです。ツアーは所要約60分で、公式サイトから事前予約が可能です。
SoFiスタジアムを訪れる際は、公式アプリ「SoFi Stadium アプリ」をダウンロードしておくのがおすすめです。チケットの入手や駐車場予約、会場内での飲食モバイルオーダーなどが可能で便利です。すべてのイベントはモバイルチケットで運用されており、館内(駐車場・商品売店・レストランなど)は完全キャッシュレス決済となっています。
スタジアム周辺には事前予約制の公式駐車場が多数用意されていますが、イベント開催時は周辺道路が混雑するため、必ず公式サイトで駐車場を予約することをおすすめします。また、NFLの試合の際に運行されるトーランス(Torrance)発のシャトルバスなどを含めた公共交通機関や配車サービスなどの利用も検討するとよいでしょう。
SoFiスタジアムがあるイングルウッド周辺では、再開発が進み新しいショッピング施設やレストラン、ホテルが次々と誕生しています。ロサンゼルス(Los Angeles)、トーランス(Torrance)、パサデナ(Pasadena)など周辺都市からも車で30分以内とアクセスしやすく、観光ルートに組み込みやすい立地です。ビーチタウンのサンタモニカ(Santa Monica)やヴェニス(Venice)といった人気スポットとの組み合わせもおすすめです。
SoFi Stadium
Address: 1001 Stadium Dr, Inglewood, CA
Web Site: SoFi Stadium
photo: ©KURUMAG ©SoFi Stadium ©Steve Thrasher / SoFi Stadium