Sensorio|パソロブレスの幻想的な光のアート体験スポット

サンルイスオビスポ(Saint Luis Obsipo)郊外のパソ・ロブレスにあるセンソリオ(Sensorio)は、アート、テクノロジー、そして自然が融合した、カリフォルニア最大級の没入型アート・エキシビションです。なだらかな丘陵地帯に広がる広大な空間に、まるで宝石のように輝く光が幻想的な世界を創り出しています。

センソリオの誕生のきっかけは、創始者であるハンター夫妻がオーストラリアのウルルで体験した「Field of Light」。この感動を地元でも再現したいと考えた夫妻は、作品の作者である英国のアーティスト、ブルース・マンロー(Bruce Munro)に協力を依頼し、パソ・ロブレスの丘で「Field of Light」のエキシビションをスタートさせました。その後も新たな作品が毎年のように加わり、訪れる人々を魅了し続けています。

センソリオの作品は、その一つひとつがこれまでにない体験を提供してくれます。まず、センソリオ最大にして最初の作品である「Field of Light」。2022 年に拡張されたこの作品は、92枚のソーラーパネルによって電力供給される10万個の光ファイバー球体からなる光の花畑です。光ファイバーの茎が風に揺れるたびに色を変化させ、なだらかな丘陵を夢のような世界に変貌させます。息を呑むほどのその光景は、どれだけ眺めていても飽きることはありません。

その他の作品も見逃すことはできません。

  • Light Towers(2021年): 17000本以上のワインボトルを使用した69本の光の塔が音楽に合わせて色を変えるインスタレーション。パソ・ロブレスのワイン文化へのオマージュ作品。
  • Fireflies(2023年):ほたるの光のような約10000個の光点が幻想的な風景を演出。
  • Gone Fishing(2023年):光ファイバーで繋がれた電球の花々が、小川のほとりのように穏やかな光を丘陵地に灯します。
  • DIMENSIONS(2024年):光と音楽、影とパターン、環境と形状の関係性を探求した大型金属彫刻のインスタレーション。
  • FOSO(Fiber Optic Symphony Orchestra, 2025年):32本の最新鋭の光ファイバーがオリジナルの楽曲に同期し、まるで光の中でオーケストラが演奏しているかのような体験を提供します。

園内では、地元の食材を楽しめる食事や、地元のワイン・ビールを楽しむこともできます。トータルレストランMercado restaurant and barのほか、Ricky’s Tacosなどの地元のフードトラックも出店しています。ただし、飲食物の持ち込みは禁止されていますのでご注意ください。

営業は、通常5月から9月の木・金・土・日で、営業時間は、5月から8月は18時30〜22時30分まで、9月のみ22時まで。入場料は大人$65 、子ども$30となっています。訪問の際は公式サイトでチケット購入と駐車スペースの確保をしておくことをおすすめします。また、広い園内を歩くため、歩きやすい靴を履いていくとよいでしょう。

センサリオは、サンルイスオビスポのダウンタウンから30分ほどでアクセスすることができます。カリフォルニアの夏の夜を彩る、ここでしか体験できない幻想的な光の世界。Sensorioの訪問は、きっと旅の記憶に特別な彩りを添えてくれるはずです。

Sensorio
Address: 4380 CA-46, Paso Robles, CA
Web Site: Sensorio

photo: © SLO CAL ©KURUMAG