海外渡航先でロードトリップを実現させてくれるのがレンタカーです。日本国内でもレンタカーを利用したことのある方は多いと思いますが、海外でレンタカーを借り、運転を楽しむ場合、日本国内と異なることがいくつかあります。そこで海外でのレンタカー利用を前に、知っておきたい基礎知識をまとめました。(各情報は2021年10月現在のものです)
利用条件と注意事項を確認
・レンタカー利用国の最低利用年齢制限を満たしていること。※1
・取得後1年以上で、レンタカー利用時点で有効な日本の免許証および国際免許証を所持していること。
・レンタカーの運転者名義の国際クレジットカードを所持していること。
※1 アメリカ(ハワイ)では主要レンタカー会社ともに25歳以下のヤングドライバー追加料金がかかります。
またヤングドライバーは借りることができる車種クラスに制約がある場合があります。
主要レンタカー会社の最低利用年齢制限 | |
Hertz(ハーツ) | 20歳/ニューヨーク州,ミシガン州は18歳以上 |
Dollar(ダラー) | 20歳/ニューヨーク州,ミシガン州は18歳以上 |
Alamo(アラモ) | 21歳/ニューヨーク州,ミシガン州は18歳以上 |
Avis(エイビス) | 21歳/ニューヨーク州,ミシガン州は18歳以上 |
国際免許証
国際免許証とは、日本が加盟しているジュネーブ条約に基づき、各都道府県の公安委員会が発行するもので、条約の加盟国がそれぞれの国で発行された国際免許証を認め合うものです。海外で運転をする際は国際免許証が必要です。
・海外での運転には国際免許証もしくは運転免許証の翻訳の携行が必要です。※2
・日本が発給する国際免許証は、道路交通法上「国外運転免許証」と規定されています。
・国際免許証は正式な免許証ではありません。必ず日本の免許証を携帯してください。
・国際免許証の有効期限は、発行から1年間です。
※2 ハワイ・グアム・サイパンは日本の免許証でレンタカーが利用できます。
国際免許証の発行
国際免許証は各都道府県の警察署の運転免許課、運転免許センターおよぼ運転免許試験場にて以下のものを揃えて申請します。警察署で申請する場合は、約1~2週間かかりますが、運転免許センターや運転免許試験場であれば即日発行が可能です。
(1) 国内で有効な運転免許証
(2) 写真一枚(5×4cm)
(3) パスポート
(4) 手数料2350円(東京都の場合)
・発行から1年を経過している場合、渡航中に有効期限を迎える場合などで
新しい国際免許を発行する場合は、古い国外運転免許証の返納が必要です。
・免許停止処分を受ける方や停止中の方は、手続できません。
免許証翻訳フォーム
多くの国では日本の免許証と国際免許証の両方を持っていくことが基本ですが、米国内では日本の免許証と翻訳フォームを携帯していれば国際免許証の代わりになります。※3
※3 ジョージア州では国際運転免許証が必要です。
【取得方法】
各レンタカー会社のホームページから申し込み用紙をダウンロードし、
免許証のコピーとともに郵送すると、数日で翻訳フォームが返送されます。
会社によって料金は無料~2000円程度、有効期間は90日となります。
・一部のレンタカー会社ではオンラインで即日無料発行が可能です。
・オンラインでの申請には日本の免許証の写し(免許証表裏の画像データ)が必要になります。
国際クレジットカード
・レンタカーの予約および借受には本人名義の海外で利用可能な国際クレジットカードが必要になります。※4
・国際クレジットカードの例:VISA、MASTER、JCB、AMERICAN EXPRESS、DINERSなど
※4 借出の時に提示したクレジットカードで、概算のレンタル料金に一定の額を上乗せした金額での承認を取るため、クレジットカードの利用可能枠が不足している場合、利用できないことがあります。これはクレジットカードに十分な利用残高が残っていることを確認するためのもので、実際の請求金額ではありません。
追加ドライバー
・予約者以外の方も運転することが可能です。運転者を追加する場合、追加料金が発生します。
・予約時もしくは車両受け取り時に現地カウンターで申請・登録が必要です。
乗り捨て
・受け取り場所と返却場所が異なる予約も可能ですが、乗り捨て料金がかかる場合があります。