パウエルズ・ブックス(Powell’s City of Books)は、新刊書と古書を扱う独立系書店として、世界最大級の規模を誇ります。街の一角を占める本店は、約6300㎡の広さを持ち、3階建ての建物内に100万冊を超える書籍が並んでいます。地元の人々から長く愛され続けるこの書店は、ポートランド(Portland)のランドマークのひとつとなっています。
1971年にウォルター・パウエルが開業した小さな古書店がパウエルズ・ブックスの始まりです。持ち込まれた古本をすべて買い取っていた彼は、現在の本店となったノースウェスト・バーンサイドの元自動車販売店を購入し店を拡大しました。彼の息子、マイケル・パウエルは1970年にシカゴで書店を始め、その後1979年にポートランドに戻り、父親の事業に加わりました。1982年に父親から書店を買い取ったマイケルは、当時としては革新的な、新刊書と古書、ペーパーバックを同じ棚に並べる販売形態を導入しました。同じタイトルの本でも自分の予算にあった版型が選べるというこの販売スタイルは、たくさんの読書好きを引き寄せ成功を収めました。

店内は9つの部屋に色分けされ、3,500以上のカテゴリーの本が整然と配置されています。広大な売り場を効率よく回るためには、入り口に用意された特製の店内マップを手に入れるのがおすすめです。また、サイン入り初版本など貴重なコレクションも収蔵したRare Book Roomでは、それらを閲覧することができます。この部屋は人数制限があるため、閲覧を望する場合はPearl Roomのインフォメーションカウンターで専用のパスをもらう必要があります。
書籍のほかにもオリジナルグッズや地元アーティストの作品が販売されています。ステッカーやしおりなどの小物、Tシャツやトートバッグなどはお土産としても人気です。さらに、店内にはポートランドで誕生したGuilder Caféが併設されており、美味しいコーヒーを楽しむこともできます。


パウエルズ・ブックスの営業時間10時から21時で、年中無休で営業しています。ダウンタウンに近い本店へクルマで訪れる場合は、周辺の公共駐車場や駐車スペースの利用となります。パウエルズ・ブックスは、本好きの方はもちろん、ポートランドの文化を体感できる場所としてもおすすめです。ポートランドを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
Powell’s City of Books
Address: 1005 W Burnside St, Portland, OR
Web Site: Powell’s City of Books
photo: ©️ Travel Portland ©️KURUMAG