Marina del Rey|シティガイド:ロサンゼルス近郊にある世界最大級のマリーナが広がる港町

マリナ・デル・レイ(Marina del Rey)は、ロサンゼルス国際空港(LAX)から車でわずか15分ほどのところにある、リゾート感あふれる静かな港町です。約5,000隻のヨットが係留できる世界最大級の人工マリーナがあり、穏やかで優雅な海辺のライフスタイルを楽しめる場所として知られています。

この一帯はもともと湿地帯で、バードウォッチャーたちに親しまれる自然豊かな場所でした。20世紀初頭から港の開発計画が持ち上がっていたものの、実現には時間を要し、本格的な造成が始まったのは1950年代後半のことです。アメリカ陸軍工兵隊とロサンゼルス郡が協力して干潟の整備を進め、1965年に「Marina del Rey(王のマリーナ)」として正式に開港しました。

マリナ・デル・レイの中心的な観光スポットのひとつが、「フィッシャーマンズ・ビレッジ(Fisherman’s Village)」です。カラフルな建物が並ぶこの一角には、レストランやカフェ、土産物店が集まり、レンタルボートやサンセットクルーズの発着所としても賑わいます。歩道沿いにはベンチや噴水が整備されており、のんびりと散策を楽しめます。

この町は、アクティビティも充実しています。カヤックやパドルボード、セーリング、ジェットスキーなどのマリンアクティビティはレンタル施設も複数あり、初心者向けの体験プログラムも多く、気軽にチャレンジすることができます。そして、ハーバーを囲むように整備された歩道では、ウォーキングやジョギング、サイクリングが楽しめます。特に人気なのは、マリナ・デル・レイからベニス・ビーチ、サンタモニカ(Santa Monica)へと続く「マーヴィン・ブラウデ・バイク・トレイル(Marvin Braude Bike Trail)」。海岸線を望みながら走るこのルートは、絶景のサイクリングコースとして地元の人々にも人気です。また、夏の期間は水上バス(片道$1/人)でマリーナ巡りを楽しむこともできます。 そして、海辺から少し足をのばせば、都市型自然保護区「バラード湿地保護区(Ballona Wetlands Ecological Reserve)」があります。この地域に港が築かれる以前から存在する貴重な自然が残されており、渡り鳥や水鳥の姿を観察できる人気のスポットです。

さらに、港を眺めながら食事が楽しめるレストランやカフェが多数揃っているのもマリナ・デル・レイの魅力のひとつです。老舗の「The Warehouse」や、カリフォルニア料理を楽しめる「Brizo Bar & Restaurant」など、地元の新鮮な素材を活かした料理を堪能できるさまざまなレストランが並びます。朝食やブランチを提供するカフェも多く、穏やかな海を眺めながら朝の時間を楽しむのもおすすめです。

マリナ・デル・レイはロサンゼルス(Los Angeles)市内やロサンゼルス国際空港からアクセスのしやすい場所にあります。公共駐車場が多数あり、特に観光スポット周辺には時間制のパーキングが充実しています。ただし、週末や祝日は混雑することもあるため、早めに出かけるのがおすすめです。サンタモニカなど近隣のビーチタウンへのアクセスもよく、南カリフォルニアのロードトリップの滞在先としてもおすすめの町のひとつです。

Marina del Rey
Address: 4701 Admiralty Way, Marina Del Rey, CA
Web Site: Marina del Rey

photo: ©Max Whittaker/Visit California ©KURUMAG