Hotel San Luis Obispo|歴史・文化・自然に包まれる温もりのブティックホテル

セントラルコーストに位置するサンルイスオビスポ(San Luis Obispo)は、美しい自然と歴史的な町並み、そしてアートやグルメが調和する魅力あふれる町です。そのダウンタウン中心部に佇むホテル・サンルイスオビスポ(Hotel San Luis Obispo)は、地元カルチャーに敬意を払いながら、現代的なライフスタイルと温かなホスピタリティを融合させたブティックホテルとして、2019年に誕生しました。スタイリッシュな空間と心地よいサービスが、訪れる人々に特別な滞在体験を提供しています。

ホテルが建つこの地は、地域の歴史と文化が交差する場所でもあります。建設前に行われた発掘調査では、中国系移民によってもたらされたと考えられるガラス製の瓶や陶器、19世紀後半のウイスキー瓶などが発見されました。また、ミッション時代にネイティブアメリカンの労働者によって造られた「ザンジャ」と呼ばれる石とタイルの灌漑用水路も見つかり、ホテル西端の歩道に現在も保存されています。

こうした多文化の歴史に触発され、ホテルの建築や内装には中国文化の意匠が随所に取り入れられています。たとえば、建物をつなぐガラス廊下に設置された金属スクリーンには、中国の伝統的な網戸に見られる「ひび割れた氷」模様が施され、エントランスには中国庭園に見られる「月門(ムーンゲート)」を想起させる円形のリビングウォールが設けられています。過去と現在が溶け合う設計が、空間に深みを与えています。

78室ある客室の多くにプライベートバルコニーが用意され、サン・ルイス・オビスポの美しい景色が楽しめます。広々とした客室は、遊び心のあるモダンな雰囲気でホワイトオークの床、カラフルな手作りのナニ・マルキーナ・ラグ、オリジナルのアートワークなどの装飾が施され、羽毛掛け布団と高級リネンを使用した快適なベッド、明るいバスルームに加え、スリッパやバスローブなど心地よさにこだわったアメニティも充実し、リラックスできる空間になっています。約75㎡の「モロ・スイート」や、約55㎡の「トロサ・スタジオ」など、広々としたスイートルームも用意されています。

ホテル内は、屋上テラス、フィットネスセンター、スパ、緑あふれる中庭のプールといった施設も充実しており、自転車のレンタルサービスなどもあります。また、宿泊者専用のバレーパーキング(1泊$26)や電気自動車の充電ステーションも整備されています。

館内のダイニングやバーでは、地元食材を活かした多彩なメニューが楽しめます。「Ox + Anchor」では洗練されたカリフォルニア料理を堪能でき、「Piadina」では薪窯で焼き上げる本格的なイタリアンが人気です。1階にある「S.Low Bar」ではクラフトカクテルや軽食を気軽に楽しめ、屋上テラスの 「High Bar」では美しい夕焼けを眺めながら地元産のワインなどをゆっくりと楽しむことができます。

ホテル・サンルイスオビスポは、アムトラックの駅からも近く、サン・ルイス・オビスポ空港(SBP)からもクルマで約15分と、交通の便も良好です。アメリカ国道101号線(U.S.Route101)からもアクセスしやすいため、セントラルコーストを巡るロードトリップの途中に立ち寄るにも便利です。ショップやレストラン、歴史的なミッションなど、徒歩圏内に多くの観光スポットがあり、旅の拠点にぴったりのホテルのひとつといえるでしょう。

Hotel San Luis Obispo
Address: 877 Palm St, San Luis Obispo, CA
Web Site: Hotel San Luis Obispo

photo: ©KURUMAG