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Hood River | ウィンドサーフィンとフルーツの産地で知られるコロンビア峡谷沿いの町
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City Guide, Mt. Hood & The Columbia River Gorge, Oregon

Hood River | ウィンドサーフィンとフルーツの産地で知られるコロンビア峡谷沿いの町

フッドリバー(Hood River)は、ポートランド(Portland)からクルマで1時間ほどの場所に位置する、コロンビア川峡谷(Columbia River Gorge)沿いの自然豊かな町です。ウィンドサーフィンの世界的なスポットとして知られる一方、58万㎢を超える梨、リンゴ、サクランボ畑が谷を覆うオレゴン州を代表する一大フルーツ産地としても知られています。

この地に入植者が定住するようになったのは、19世紀中頃のことです。現在フッドリバーの主な産業である農業は、ヨーロッパからの最初の入植者のひとりナサニエル・コーがリンゴの木やイチゴなどの栽培を行ったことが始まりといわれています。その後、1882年に鉄道が敷かれ、1915 年にコロンビアリバー・ハイウェイ(現:Historic Columbia River Highway Scenic Byway)が完成すると、町はさらに発展していきました。

フッドリバーの町は、豊かな自然の中で楽しむアウトドア・アクティビティが人気です。1996年、コロンビア川の美しい眺望を望むフッドリバー・ウォーターフロント・パークで第1回ゴージ・ゲームズが開催され、世界トップクラスの選手によるウィンドサーフィンやカヤック、マウンテンバイクなどの競技が行われました。このことがきっかけとなり、この地のアウトドア・アクティビティの人気は急速に高まりました。なかでもウィンドサーフィンは大変人気で、“世界のウィンドサーフィンの中心地(the windsurfing capital of the world)”として広く知られています。

広大な果樹園を周遊できるフルーツ・ループ(Fruit Loop)はおすすめのドライブルートです。約30 軒の果樹園、ワイナリー、ブルワリー、サイダー工場、花畑があり、採れたての果物などを直接購入できる場所もあります。また、いくつかの農園では果物狩りを行っており、初夏にはいちごやチェリー、夏には桃や洋梨、秋になるとりんごやかぼちゃなどの収穫体験も楽しめます。そして、この町に滞在をするのであれば、1906年に果物の輸送を目的として建設された鉄道で、100年以上の歴史を持つマウントフッド・レイルロード(Mount Hood Railroad)を訪れ、列車の旅を楽しむのもよいでしょう。

地元の新鮮な食材が豊富なフッドリバーでは、それらを使った料理を気軽に味わうことができるのも魅力のひとつ。料理とともに、地元産のホップを使ったクラフトビールや地元のワイナリーのワインを楽しめるレストランも多くあります。そして、アウトドア・アクティビティが人気のこの町で起きている、ユニークで風味豊かなノンアルコールドリンクのムーブメントにも注目したい。アメリカ国内初のノンアルコールテイスティングルームを持つノンアルコールスピリッツの蒸溜所Wildertonをはじめ、ブルーワリーのFerment Brewing Co.やクラフト蒸留所のCamp 1805などでもノンアルコールのビールやモクテル(ノンアルコールカクテル)などを楽しむことができます。

豊かな自然を満喫できるフッドリバーは、2つの絶景ルート、ヒストリック・コロンビアリバー・シーニック・バイウェイ(Historic Columbia River Highway Scenic Byway)とマウントフッド・シーニック・バイウェイ(Mt. Hood Scenic Byway)の拠点の町でもあります。マウントフッドへは30分ほどで、ペンドルトン(Pendleton)やベンド(Bend)、セーラム(Salem)といった人気の町へも2時間から3時間ほどのドライブでアクセスすることができます。州内各地へのアクセスのよいこの町は、オレゴン州内のロードトリップ計画の滞在先のひとつとして要注目の場所です。

Hood River
Address: 202 Cascade Ave STE B, Hood River, OR
Web Site: Hood River

photo: ©Travel Oregon ©Visit Hood River ©KURUMAG