デポベイ(Depoe Bay)は、U.S.ルート101号線沿いの小さな町です。古くから豊富な水産資源を利用した漁業が盛んでしたが、港の入り口が非常に狭く、船が出入りするには高度な操船技術が求められるため「世界最小の自然航行可能な港(The World’s Smallest Harbor)」と呼ばれるようになりました。この町は豊かな自然環境を保っており、オレゴン海岸のホエールウォッチングの中心地としても人気を集めています。
デポベイの土地には、かつて複数のネイティブアメリカン部族が暮らしていました。町の開拓が本格的に始まったのは1800年代後半のことで、その名前はネイティブアメリカンのリーダーの一人であったデポ・チャーリー(Depot Charlie)に敬意を表して付けられたといわれています。
デポベイの沖合には3月から12月までコククジラの群れが定住しており、季節ごとの多様な生態を間近で観察することができます。海辺にはホエールウォッチングセンター(Oregon State Parks Whale Watching Center)があり、クジラに関する展示や情報が提供されているほか、訪問者が利用できる双眼鏡や、専門知識を持つスタッフによるガイドサービスもあります。
ホエールウォッチングのほかにも、デポベイには多くの自然スポットがあります。たとえば、潮の力で海水が地面から吹き出す「潮吹き穴(Spouting Horn)」やオレゴン海岸線を眺めながらピクニックが楽しめる「デポベイ・シーニックパーク(Depoe Bay Scenic Park)」などがあります。
デポベイは、2つの歴史的な灯台のあるニューポート(Newport)からは20分ほど、ヘイスタック・ロック(Haystack Rock)で知られるキャノンビーチ(Cannon Beach)からは2時間ほどのドライブでアクセスできます。落ち着いた雰囲気を持つこの港町には、クラフトビールが楽しめるレストランや快適な滞在ができるホテルもあります。静かな海辺の時間を楽しみたい方にとって、ロードトリップの滞在場所におすすめの場所です。
Depoe Bay
Address: Oregon Coast Hwy, Depoe Bay, OR
Web Site: Depoe Bay
photo: ©KURUMAG