コロンビア川沿いの町カスケードロック(Cascade Locks)には、「神の橋(Bridge of the Gods)」と名づけられた美しい橋があります。橋の名前はこの地に伝わるネイティブアメリカンの伝説に由来したもの。かつて大精霊マニトゥがこの地の人々の暮らしを豊かにするために橋を作りあげ、「神の橋(Bridge of the Gods)」として親しまれていましたが、神の2人の息子(マウント・フッドとマウント・アダムス)の恋人を巡る戦いの影響を受け崩壊してしまったというのがその伝説。そんな大精霊マニトゥの「神の橋(Bridge of the Gods)」の伝説から、この橋の名前はつけられました。なお橋脚部分には伝説の一部が壁画として描かれています。

現在コロンビア川に架かる長さ1858 フィート(約566m)の「神の橋(Bridge of the Gods)」は、1926年に完成しました。その翌年の1927年9月には同年5月に大西洋横断に成功したばかりのリンドバーグがこの橋の下を低空飛行で通過するとう挑戦に成功したことで世界的な注目を集めました。また、近年では2014年に公開された映画「わたしに会うまでの1600km(原題 :Wild)」の撮影地となったことで、映画ファンも訪れる人気の観光スポットにもなっています。


ブリッジ・オブ・ザ・ゴッドは、ポートランド(Portland)からは1時間弱、フッド・リバー(Hood River)からは30分弱、歴史的建造物ボンネビル・ダム(Bonneville Dam)までは10分ほどのドライブでアクセスすることができます。コロンビア川渓谷の自然を背景にした橋は、この地の旅の思い出の撮影場所としてオススメの場所です。なおこの橋は有料橋となっており、クルマ1台につき$3を料金所で支払ったのち通行することができます。

Bridge of the Gods
Address: Cascade Locks, OR
Web Site: Bridge of the Gods

photo: ©️Travel Oregon (photographer: Joni Kabana)