ロサンゼルス(Los Angeles)のダウンタウンにあるザ・ラスト・ブックストア(The Last Bookstore)は、カリフォルニア最大の新刊・古本・レコード店であり、世界に残る独立系書店の中でも最大級の規模を誇ります。約2万平方フィート(約1,800㎡)の広大な空間には、50万冊を超える書籍やレコード、アート作品がずらりと並び、書店でありながらカルチャースポットとしても注目を集めています。
ザ・ラスト・ブックストアは2005年、ジョシュ・スペンサー(Josh Spencer)によってロサンゼルスのダウンタウンの一角に小さな古本店として創業されました。その後、在庫の増加に伴い、1924年に建てられたアール・デコ様式の建物「スプリング・アーツ・タワー(Spring Arts Tower)」へ移転。現在の店舗は、歴史登録建造物を活かした重厚感ある空間として知られています。ちなみに、そのユニークな名前には、「本という文化を未来に残したい」という創業者の思いが込められているといわれています。

この書店が注目を集める理由のひとつが、その独創的なインテリアデザインです。店内奥にある「本のトンネル(Book Tunnel)」は、無数の本でアーチ状に組まれた幻想的な通路で、SNSでも話題のフォトスポット。さらに、宙に浮いているように見える「本の壁(Book Loop / Book Arch)」や、かつての金庫室を改装したアートギャラリーなど、どこを切り取っても絵になる仕掛けがあふれています。書店というより、まるでアートインスタレーションの中を歩いているような体験ができるのもこの店ならでは。「世界で最も写真に撮られた書店」に選ばれたのも納得のできるはず。


また、本やレコードのほか、オリジナルグッズやギフトカードなども販売されており、お土産として購入するのもおすすめです。店内では朗読会やサイン会、音楽イベントなどが開催されることもあります。


営業時間は日曜から土曜まで、午前11時から午後8時。周囲には、グランド・セントラル・マーケット(Grand Central Market)やブロード美術館(The Broad)、ウォルト・ディズニー・コンサートホール(Walt Disney Concert Hall)など、人気の観光スポットが徒歩圏内にあります。それらの施設と組み合わせて、ダウンタウンのアートコースを歩いて巡るのもおすすめです。周辺は日中多くの人で賑わい観光にも適していますが、夜間や人通りの少ない路地は避けるようにしましょう。クルマで訪れる場合は、周辺の公共駐車場の利用となります。
Location / Address
Official Web Site: The Last Bookstore
photo:©Brand USA

