カスケード山脈の東側、高地砂漠の間を流れるデシューツ川を中心に広がる美しい町がベンド(Bend)です。日中は穏やかで夜は涼しい気候が特徴の高地砂漠帯に位置するベンドは一年を通じてさまざまなアクティビティを楽しむことができる場所として知られています。
かつてこの地は、西部を移動していた開拓者たちがデシューツ川を渡る際のキャンプ地でした。このキャンプ地は、デシューツ川が大きく曲がる(Bend)場所にあり、ここで旅立ちの(Farewell)挨拶をするという意味から「フェアウェル・ベンド(Farewell Bend)」と呼ばれていたことが町の名前の由来となっています。
ベンドでは特にアウトドア・アクティビティが人気です。町の周辺には、ディシューツ国有林、スミス・ロック州立公園(Smith Rock State Park)、ニューベリー火山国定公園(Newberry National Volcanic National Monument)、カスケード・レイク(Cascade Lakes)など、ハイキングやマウンテンバイクに適した場所が多く、これらへのアクセス拠点として人気を集めています。また、デシューツ川沿いにオレゴン州で初めての都市型ホワイトウォーターパーク(Bend Whitewater Park)が建設されたことで、ウォーター・アクティビティを楽しむ人も多く訪れています。冬になるとバチェラー山(Mt. Bachelor)でスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツも存分に楽しむことができます。
その一方で、文化的側面でもベンドは魅力に溢れています。アートギャラリーやラウンドアバウト・アート・ルート(交差点内にさまざまなアート作品がある)、オールド・ミル地区(Old Mill District )の壁画など、地元アーティストの作品をメインとしたパブリックアートが町中に点在しています。定期的に開催されるアートイベントも多く、訪れる人々を楽しませています。
また、ベンドには国家歴史文化財も多く保存されています。1910年から1919年の間に建てられたアメリカン・クラフツマン様式の家が保存されているドレイク・パーク近隣歴史地区(Drake Park Neighborhood Historic District)やダウンタウンなどで建築散策を楽しむのもおすすめです。
さらに、ベンドはクラフトビールの町としても広く知られており、20を超える地元ブルワリーがあります。中でもデシューツ・ブルワリー(Deschutes Brewery)はオレゴン州を代表するクラフトビール醸造所のひとつです。地元のビールを巡るツアー「ビア・トレイル」も人気を集めており、ベンド・オクトーバーフェストやベンド・ブリューフェストなど、ビール愛好家たちが集まるイベントも開催されています。
セントラルオレゴンに位置するベンドは、ペインテッドヒルズ(Painted Hills)のあるジョン・デイ化石層国定公園(John Day Fossil Beds National Monument)、ウィラメット国有林などへのドライブ拠点としても最適です。ユージーン(Eugene)までは約2時間30分、ポートランド(Portland)までは約3時間、コーストサイドのフローレンス(Florence)までは約3時間30分で移動することが可能で、セントラルオレゴンでのロードトリップにおける拠点として注目したい町です。
Bend
Address: 750 NW Lava Rd #160, Bend, OR
Web Site: Bend
photo: ©︎Brand USA ©︎Travel Oregon @KURUMAG