Route 66|本当の終点はどこ?サンタモニカに残る2つの終着点

Route 66の終点として多くの人が思い浮かべるのはサンタモニカ・ピア(Santa Monica Pier)でしょう。しかしこの道路の終点は歴史の中で何度も変化してきました。

Route 66が1926年に誕生した当初、西端はロサンゼルス(Los Angeles)近郊のパサデナ(Pasadena)付近までとされていました。そこから先は他の道路へと接続され、太平洋まで直接続くルートではありませんでした。その後、道路網の整備が進むにつれてRoute 66は延長され、ダウンタウン・ロサンゼルス(DTLA)を経由して西へと続くようになります。そして最終的にRoute 66はサンタモニカ(Santa Monica)まで延び、1936年にオリンピック・ブールバード(Olympic Blvd.)とリンカーン・ブールバード(Lincoln Blvd.)が交わる交差点がその終点となりました。その後、この地点は約30年にわたり、Route 66の公式な終点として認識されてきました。

その後、Route 66は廃道となり、しばらくして歴史的な道路として再評価されるようになると、旅行者たちは単なる交差点ではなく、旅の終わりを象徴する場所を求めるようになりました。その流れの中で、2009年にサンタモニカ・ピアに「End of the Trail」の看板が設置され、Route 66の旅のゴールを示す“象徴的な終点”が誕生。現在では多くの旅行者が訪れる人気スポットとなっています。

歴史的に定義された終点であるオリンピック・ブールバードとリンカーン・ブールバードの交差点と、旅人の記憶に刻まれる象徴的な終点であるサンタモニカ・ピア。このふたつはいずれも、Route 66という道の物語を語るうえで欠かせない終着点なのです。この交差点には現在も、Historic Route 66の“END”マーカーが信号柱に掲げられ、シカゴから続いた道の終わりを静かに示しています。

photo:©plusroadtrip

Route 66とは?

1926年に誕生したルート66は、シカゴからロサンゼルスまで約3940kmを結んだアメリカを代表するハイウェイのひとつ。アメリカで初めて整備された番号付きの国道網「U.S. Highway System」の一部として誕生し、中西部と西海岸を結ぶ重要な幹線道路として発展しました。

1930年代には大恐慌と干ばつにより西へ移動する人々の“希望の道”となり、戦後は自動車による自由な旅を象徴する存在として広く知られるようになります。そして沿線にはモーテル、ダイナー、ガソリンスタンド、ネオンサインなど、アメリカ独自のロードサイド文化が生まれました。

1985年に国道としての役割を終えた後も、その歴史と文化的価値から「Historic Route 66」として保存・再評価が進められています。現在では各州で旧ルートが整備され、ドライバーは往年のアメリカ文化を感じながら旅を楽しむことができます。ルート66は単なる道路ではなく、アメリカの歴史とカーカルチャーを体験できる象徴的なルートです。そして2026年には誕生から100周年を迎え、いま再びその価値と魅力が世界中から注目されています。