サンタ・クルーズ(Santa Cruz)の西の端、Highway 1 から少し海側へ入った場所に広がるのが、2つの自然保護区を含む州立公園、ナチュラル・ブリッジ・ステイト・ビーチ(Natural Bridges State Beach )です。波に削られた海のアーチを眺める太平洋に面したビーチとオオカバマダラが生息するモナーク・グローブが広がり、喧騒から離れ、自然の景観をゆったりと楽しめる場所として人気を集めています
この場所の名前の由来は、沖合に見える自然の岩のアーチにあります。かつて海に突き出していた崖が長い年月をかけて波に削られ、3つのアーチが生まれたことに由来しています。現在は真ん中にあったアーチひとつだけが残っていますが、その存在感は圧倒的で、青い海と空を背景に浮かび上がる姿はこのビーチの象徴となっています。遠くから眺めるだけでも十分に印象的で、時間帯や天候によってさまざまな表情を見せてくれます。

崖の上には整備された遊歩道があり、海岸線を見渡せる展望ポイントがいくつも設けられています。ベンチに腰掛け、波音に耳を傾けながら太平洋を眺めていると、旅の時間がゆっくりと流れていくのを感じます。特に夕暮れ時はおすすめです。西へと傾く太陽が海面をやわらかく照らし、アーチのシルエットが浮かび上がる光景は、サンタクルーズの海辺でも特に美しい瞬間のひとつといえるでしょう。

海洋自然保護区に指定されたエリアでは、潮だまりにヒトデやカニ、イソギンチャクなどを観察することができます。潮だまりを観察できるのは干潮時が中心のため、訪問前に公式サイトで確認しておくことをおすすめします。ビジターセンターでは、潮だまりまでの地図を配布しており、また、土日の潮位が十分に低い場合に一般公開ツアーも開催しています。
ナチュラル・ブリッジ・ステイト・ビーチ は秋から冬にかけてモナークバタフライ(オオカバマダラ)の越冬地としても知られています。ビーチ背後の林には、季節になると数多くの蝶が集まり、静かな森の中で羽を休めます。緩やかな傾斜の峡谷に生えるユーカリの林は寒さや風から蝶を守り、周辺に咲く花は冬の大切な食料源となっています。このエリアはカリフォルニア州立公園内で唯一のモナーク保護区で、訪れる人たちには静かにその生態を楽しむようアナウンスされています。
ナチュラル・ブリッジ・ステイト・ビーチへのアクセスはサンタ・クルーズ(Santa Cruz)のダウンタウンからはクルマで約10分。公園内には有料駐車場(普通車$10)があり、営業時間は8時から日没までとなっています。Highway 1 沿いのロードトリップの途中に立ち寄りやすく、キャピトラ・ヴィレッジ(Capitola Village)やサンタ・クルーズ・ビーチ・ボードウォーク(Santa Cruz Beach Boardwalk)と組み合わせてサンタ・クルーズの海岸線を行くドライブを楽しむのもおすすめです。
Location / Address
photo: © James Wang © Jim Patterson © Keith Ormerod

