1962年4月の開場以来、数々の名勝負が繰り広げられ、いまも世界中から多くの野球ファンが訪れる野球ファンの聖地のひとつが、ロサンゼルス・ドジャースの本拠地であるドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)です。
このスタジアムは、MLBの現存する球場の中では3番目に古く、収容人数は世界最大級。野球以外にもサッカーなどのスポーツイベントが開催されるほか、2028年に開催予定のロサンゼルス・オリンピックでは野球競技の会場としても使用される予定です。また、世界的なアーティストのコンサート会場として利用されてきたほか、映画やテレビ番組のロケ地としてもたびたび登場、スポーツの枠を超えたエンターテインメントの舞台となっています。

ドジャー・スタジアムは現役MLB球場としてその開場以来、移転・建て替えなく使われ続けている最古の球場スタジアム内で、構造の中核はコンクリートによる大スパン(柱の少ない長い距離を支える)設計で、視界を遮らずファン観戦体験を重視した革新的なものになっています。その設計は有料のスタジアムツアーに参加することでより理解を深められます。球場の歴史や舞台裏に触れることができるツアーは日本語でも実施されています。
このスタジアムの設計の面白さはそれだではありません。スタジアムが設計された1960年代当時のロサンゼルスはクルマ文化が爆発的に発展していたこともあり、スタジアムには広大な駐車場が設けられました。当時のMLB球場のなかで車で来ることが前提のスタジアムというのは革新的なもので、このドジャー・スタジアムがのちの他球場設計に大きな影響を与えたとも言われています。

そんなこのスタジアムを象徴する駐車場は、世界的なヒットとなった映画「ワイルド・スピード(Fast & Furious)」シリーズにも登場します。最初の作品で主人公ブライアンが愛車のセットアップをしているあのシーンは、この場所なのです。「ワイルド・スピード(Fast & Furious)」シリーズとって特別な場所であることから、映画の中では幾度もこの駐車場が登場しており、”ワイスピ”ファンの間では、聖地巡礼の1スポットにもなっています。
また、スタジアム周辺には トレットの店として登場したBob’s Market やドムの家(一般の家なのでプライバシーには十分注意)など、映画にゆかりのあるスポットが点在しています。レンタカーで野球観戦にでかける際は、少し早めにホテルを出発してスタジアム周辺を巡ってみるのもおすすめです。

さらに、球場のすぐ隣に広がる エリジアン・パーク(Elysian Park )からは、ドジャー・スタジアムの全景と、その背後に広がるロサンゼルス(Los Angeles)の町並みを見渡すことができます。この公園はロサンゼルスでも最も古い公園のひとつで、起伏に富んだ地形を活かした、ロサンゼルスらしいダイナミックな景観が楽しめる場所として知られています。

ドジャー・スタジアムは試合観戦そのものだけで完結してしまってはもったいない場所です。球場自体の設計はもちろん、映画の舞台となった駐車場や周辺地域を訪れ、エリジアン・パークからスタジアムとDTLAの景観を眺めるなど、MLB観戦に建築探訪とその周辺のドライブを組み合わせれば、スポーツ、デザイン、エンターテインメント、そしてロサンゼルス(Los Angeles)という都市の多様な魅力と歴史に触れられる特別な1日を過ごすことができるはずです。
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photo:©© Visit California/Carol Highsmith ©plusroadtrip

