Unity Covered Bridge|フォール・クリークに佇む1936年建設の屋根付き橋

ユージーン(Eugene)からクルマで30分ほどの場所にあるユニティ・カバードブリッジ(Unity Covered Bridge)は、フォール・クリークの清流と緑に囲まれた景観が楽しめる歴史的な屋根付き橋です。1936年に建設されたこの橋は、1979年に国家歴史登録財に指定されています。

ユニティ・カバードブリッジがあるレーン郡(Lane County)には20 の屋根付き橋が現存し、そのうち17橋が国家歴史登録財に登録されています。これらの数はミシシッピ川以西で最も多く、19世紀後半から20世紀初頭にかけて木造橋が盛んに架けられた地域の歴史を伝える存在となっています。森林資源が豊富だったこと、そして雨の多い気候が橋の耐久性を低下させることから、教会建築のために考案された 「ハウ・トラス(Howe Truss)」様式を用いた屋根付き橋の工法が発展し、地域の文化として受け継がれてきました。

ユニティ・カバードブリッジは、1840年代半ばにフォール・クリークに架けられた初代の橋が老朽化したため、その後継として1936年に建設されました。全長90フィート(27m)のこの橋は、東側が全面窓になっている珍しいデザインが特徴で、対向車の視認性を確保しつつ、車窓からはフォール・クリークの美しい流れを眺めることができます。この景観の良さから、地元では「フォール・クリーク橋(Fall Creek Bridge)」とも呼ばれています。1986年の改修工事を経て、現在も車両通行が可能な屋根付き橋として親しまれています。

アクセスはローウェルの町から約5分、ユージーン(Eugene)からは約30分のドライブ。橋は道路の交差点に位置し、周辺はサイクリングルートとしても人気が高いため、渡る際は周囲の歩行者や自転車に注意すると安心です。
周辺には、オレゴン州最長の屋根付き橋オフィス・カバードブリッジ(Office Covered Bridge)、州内で最も幅が広いローウェル・カバードブリッジ(Lowell Covered Bridge)など個性豊かな屋根付き橋が点在しています。これらを巡りながら、ウィラメットバレーの豊かな自然と歴史を楽しむドライブはいかがでしょうか。

Location / Address

Unity Covered Bridge
40120 Big Fall Creek Rd, Lowell, OR
Official Web Site: Unity Covered Bridge

photo:©David Putzier / Eugene, Cascades & Coast ©Melanie Griffin / EugeneCascadesCoast.org © Wayne Fernandez/ EugeneCascadesCoast.org©plusroadtrip